自転車のタイヤの規格には複数あり、同じ26㌅のタイヤでも各規格で違いがあり取付られるタイヤが異なります。
クリンチャータイヤ
タイヤの内側にチューブを入れて空気を充填するタイプのタイヤです。
構造は次の様になります。
詳しく説明すると、タイヤのビード部分をリムの内側の溝に引っ掛けて、中のチューブに空気を充填させビードをリムに押し付けタイヤが外れないようにしている規格です。
この規格には下記の3種塁があります
WO規格【ワイヤードオン】
イギリス【英国】、フランス【仏国】の規格でタイヤの構造は一緒のタイヤですがタイヤのサイズの呼び方が違います。
イギリスの規格はタイヤの外径:inch×幅:inchで呼ばれます。
例:26×1-3/8 シティサイクル等のタイヤサイズ
フランスの規格はタイヤの外径:㎜×幅:㎜で呼ばれます。
例:700×28 クロスバイク等のタイヤサイズ
HE規格【フックドエッジ】
アメリカ【米国】の規格で、タイヤの構造はWOと一緒です。
アメリカの規格はタイヤの外径:inch×幅:inchで呼ばれます。同じインチ数でもサイズが少し小さく互換性がありません。
例:27.5×1.50 クロスバイク、MTB等のタイヤサイズ
BE規格【ビーデッドエッジ】
昔ながらの運搬用自転車、リヤーのタイヤに使われています。耳付きタイヤともよ呼ばれるタイヤで、運搬用に使われだけあり耐荷重に強く、リム打ちパンクもし難いタイヤです。
チューブラータイヤ
インナーチューブを袋状の布で縫い囲みタイヤを張り付けたタイヤです。
構造は次の様になります。
このタイヤを取り付けるには、チューブラータイヤ用のホイールとチューブラータイヤを取り付ける為のリムセメント又は、チューブラー用リムテープが必要です。
乗り心地は良いですが、修理・交換の手間が掛かりメンテナンス性が悪く、コスト面が高額になります。
チューブレスタイヤ
チューブを使わないタイヤで、タイヤ内の空気を保持する為に密閉性を良くした構造のタイヤです。
構造は次の様になります。
クリンチャータイヤの構造に近いですが、取り付ける為にはチューブレス用のホイールが必要でタイヤがに硬い為慣れないと交換・取付けが難しいです。
乗り心地、対パンク性能は良く、よほど大きな異物を踏んだパンクでなければ一気に空気が抜ける事なくある程度走行でき、最悪、クリンチャータにも対しているホイールであればタイヤ内にチューブを入れて使用する事もできます。