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バイシクル A to Z

自転車ホイールの手組、修理に必要な工具

スポーツバイク系のホイールは、各メーカーから完組ホイール【メーカーが、ハブ、スポーク、ニップル、リムで組み上げたホイール】が販売されており、自分で組んだりお店で組んでもらう事が少なくなってます。

シティサイクル、電動アシスト自転車向けのホイールでも完組ホイールが増えてきてます。一部、電動アシスト自転車であるとメーカーオリジナルのハブを使っている場合があり、スポークが折れたり、リムが曲がったりした場合、ホイールをバラシて破損した部品と交換しなければ修理できない場合があります。

 

ホイール組をする為の工具

ホイールを組む為に必要なものですが、次の工具が必要になります。

 

必要工具

1,ニップル回し・スポークレンチ

2,振取り台

3,スポークテンションメーター

4,ホイールセンターゲージ

 

1,ニップル回し【ニップルレンチ、スポークレンチ】

ニップルを回すための工具です。

メーカーにより呼び方が違うのですが、ニップル回しと呼ばれる事が多い工具です。

 

アメリカのメーカー、パークツール製:スポークレンチ|SWシリーズ になります。

パークツール製:スポークレンチ|SW-※ニップルの形状により複数種類あり

JIS規格のNo,14・No,15用、DT・Wheel Smith用、前述以外のヨーロッパ製品用のスポークレンチがあります。

 

国産メーカー、ミノウラ製:ニップルレンチ|型番:NW-300 になります。

ミノウラ製:ニップルレンチ|NW-300

 

JIS規格のNo,14・No,15用になります

 

ニップルには複数のサイズと形状があるので、それに合う工具が必要になります。
合わない工具を使うと、ニップルにキズが付いたり形状が変形してニップルを回せなくなる事がありますので注意してください。

 

2,振取り台

ホイールの手組、振れ取りに一番重要な工具になります。。
各メーカー同じような形状をしていますが、振れ取り台の構造、ホイールの固定方法や操作方法により作業効率が変わるので自分に合った工具を使うのがよいでしょう。

おすすめの製品としては、
アメリカのメーカー、パークツール製:振取台|型番:TS-2.2 になります。

パークツール製:振取台|TS-2.2

 

対応ホイール径:29㌅まで
適応ハブ幅:175mmまで

このパークツール製の振れ取り台は本体の重量もあり置いても安定していて、本体の剛性もありホイールを固定する支柱も振れ取り中に左右にぶれる事もありません。
また、振れ取りゲージの操作も調整ノブを回してするので細かい調整もし易くなっています。
振れ取り台としては高額の部類になるので、ホビーユーザーには手が出しにくい工具でしょう。

 

似たような製品で、価格を抑えた工具が、
国産メーカー、ミノウラ製:振取台|型番:FT-1 になります。

ミノウラ製:振取台|FT-1

 

対応ホイール系:29㌅まで
適応ハブ幅:135mmまで

パークツール製:TS-2.2と比べると使い勝手はあまり変わらないのですが作業効率が落ちます。
振れ取り台本体が非常に軽いので、振れ取りゲージの操作時に振れ取り台が動いたり、またホイールを回す時、固定している支柱が左右にぶれるので振れ取り中に間違ったニップルを回してしまう事があります。
操作感が軽いので間違いを防ぐために振れ取り台の癖を考慮して使う必要があります。

 

3,スポークテンションメーター

アメリカのメーカー、パークツール製:スポークテンションメーター|型番:TM-1 になります。

パークツール製:スポークテンションメーター|TM-1

計測数値をスポークの素材・形状・太さ【番号】により、附属する換算表を参照しスポークのテンションを読み取ります。

 

これは付属するテンションメーターの換算表で、ホーザン株式会社のホームページよりダウンロードできます。

 

換算表の読み方

シティサイクル等で利用されている、#14ラウンドスポークのホイールの場合、

テンションメーターが、22を示す場合、換算表では86kgfとなります。

 

ニュートン【N】に換算する場合は、1kgf = 9.80665Nとなるので、

86kgf× 9.80665【約10倍】して843.3719Nとなり、

スポークに、843Nのテンションがある事になります。

 

4,ホイールセンターゲージ

国産メーカー、ミノウラ製:センターゲージ|型番:FCG-310 になります。

ミノウラ製:センターゲージ|FCG-310

 

測れるホイールサイズ:26インチ〜27インチ/700cに対応 リムガイドの取り付け方を変更すると最小18インチまでのホイールに対応

ホイールの横、縦の振れを取った時ホイールの中心がずれていないないかを振れ取り台に固定しないで確認できる工具です。
縦振れゲージが付いている振れ取り台を使用しているのであれば、振れ取り台でホイールの中心を確認できますのであまり必要はないと思われます。
ホイールがブレーキシューに接触する、ホイールを回すと振れている場合に、ホイールの状況を確認する場合にも使えます。

まず、これらの工具があればホイールは組めるでしょう。

とにかく、ホイールの手組は繰り返し作業をして覚える事が必要です。ミノウラ製の振れ取り台:FT-1のFT-1コンボは、振れ取り台以外に、ホイールセンターゲージ・ニップル回しがセットになっているので初めての振れ取り台として、または、自転車の実技試験の為の振れ取りの練習にはお手頃で良いと思います。
実際このFT-1コンボセットで自転車の実技試験を受け、ホイールを組み上げ合格した実績もあります。振れ取り台の弱点を使用方法で補えるまで使ってみる事をお勧めします。

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