100円ショップダイソーの自転車用修理セットを使ってパンク修理をします。
100円ショップダイソーで購入したもの
購入したのは、自転車用パンク修理セットと、パンクの確認するための意水入れのバスケットです。
自転車用パンク修理セット:110円【税込み】
パンク修理に必要な最低限の部品・工具がセットになっています。
セット内容は、
・虫ゴム タイヤ前後2本分
・タイヤレバー 2本
・パッチラバー 円形1枚
・ゴムのリ 1本
・サンドペーパー 1枚
・パッチラバー 楕円形1枚
・パウチ付きビニール袋 1枚
上記以外に、パンク箇所をチェックする為に水を入れるバスケットも用意
バスケット:110円【税込み】
洗面器やバケツがあればそれを使ってもよいでしょう。
自転車用パンク修理セット:110円【税込み】
バスケット:110円【税込み】
合計:220円【税込み】となります。
別途、水をふき取るための使い古したタオルと軍手、英式バルブのチューブを修理するので、バルブを固定しているナットを外すために10㎜のスパナを用意しました。
これらを使ってパンクの修理をしていきます。
パンク修理の方法
まず、タイヤの空気が抜けた場合に、次の原因が考えられます。
➀虫ゴムの劣化
②タイヤのパンク【チューブのパンク】
③タイヤの劣化【タイヤ表面が切れる、また、ゴムが減って大きな穴が開く】
④空気が抜けただけ
③の場合は、タイヤの交換が必要になるので、今回の部品、工具では修理がきません。
④の場合は、空気を入れて漏れなければ問題ありません。
➀、②の場合は、修理が必要となるので次の様に修理をします。
➀虫ゴムの劣化の修理
虫ゴムが劣化していると、空気を入れるバルブから空気が漏れます。
上の写真の用に虫ゴムが切れていると、チューブ内の空気が逆流して空気が漏れてきます。
突然空気が抜けていたり、空気を入れた後にバルブから空気が抜ける場合この原因が考えられます。
これはパンク修理というより、新しい虫ゴムに交換します。
虫ゴムを交換して、空気が漏れなければ修理完了です。
また、虫ゴム取付の悪い例が下の写真で、この場合、空気を入れると虫ゴムが外れるか空気が漏れます。
虫ゴムの場合、劣化しやすいので長持ちするスーパーバルブセット【この形状のものは、一般的にスペシャルバルブと呼ばれています】に入れ交換してもいでしょう。ですが初期不良品もあれば、バルブとの咬み合わせが悪く空気が抜けるものもあるので注意が必要です。
自転車用スーパーバルブセット:110円【税込み】
英式バルブの詳しい構造は次のをご覧ください。
②タイヤのパンク【チューブのパンク】の修理
まず、チューブをタイヤから取り外します。自分でパンク修理をする場合、まず面倒なのがタイヤを外す作業費になります。
※タイヤの種類により取り外し方にもコツがあるので。別途タイヤの外し方は説明していきたいと思います。
今回は、HEのタイプのタイヤで取外しがしやすものになります。また、前輪のタイヤなので作業しやすい様に外しています。
1、タイヤをタイヤレバーで外し中のチューブを取り出す
バルブ関連を取外し、タイヤ内からチューブを取り出すために10㎜のスパナでバルブナットを外します。
タイヤレバーをタイヤとリムの間に差し込んで、テコの原理を利用してタイヤをリムの内側から外に出します。
開いた炭間に指先を入れてタイヤを外します。素手で作業をするとタイヤと擦れるので軍手をして行います。
チューブを外に取り出します。
2、空気を入れたチューブを水に入れてパンクカ所を探す
パンクの穴が大きければ、空気の抜ける音や手のひらで空気が抜ける場所を探してパンクカ所を確認できる場合があります。
確実にパンク箇所を見つけるために水を使います。
本当に穴が小さいと、空気の泡が小さく見つからない場合があるので根気よく探します。
また、穴の数が多い場合はパンク修理をするよりチューブ交換した方が作業も早くチューブも長持ちする場合があります。
パンク箇所を見つけたら、そのまわりをタオルで水分をふき取ります。
空気が抜ける穴を見つけてもパンク箇所が見た目で分かりにくい場合は、次の工程の作業がしやすい様に目印を付けておきます。
3,パンクカ所の周辺をヤスリで削る
パンク箇所を確認したらその周りをヤスリで削るのですが、パンクを塞ぐパッチの大きさ以上にチューブ表面を削りましょう。
パンク修理キットのヤスリは小さく使いにくいので、チューブを削る場合は人差し指の爪に乗せて使うと力を入れやすいです。
使いにくい場合は、別途ヤスリを購入した方が良いかもしれません。
この作業が非常に重要でなぜヤスリでチューブ表面を削るかというと、チューブの製造時に使用した剥離剤や油分・汚れを取るため以外に、パッチを貼った場所に凸凹があるとチューブとの間に隙間ができて空気が漏れることがあるのでしっかり平にします。特にチューブ製造時のつなぎ目付近にパンクがある場合は極力平らになる様にします。
4,チューブを削った場所にパッチを貼る
パッチを貼り付けるには、附属しているパンク修理用ゴムのりを使用します。
チューブを削った場所にパッチを貼る為のゴムのリを塗り付けます。
ゴムのリを指で伸ばし乾くまで少し待ちます。ゴムのリが乾かない状況で貼り付けるとパッチが剥がれる場合があります。
パッチに張り合わせてある銀の紙を剥がします。剥がした面に皮脂・汚れ等が付かないよう直に触らないようにします。
パッチの中心にパンク箇所の中心が来るように張り付け、チューブとの間に空気が入らないようにしっかりとパッチを押しり付けます。
パッチがしっかりチューブに貼り張り付けば、パッチ表面のビニールがきれいに剥がせます。
チューブに空気を入れ、水の中に修理箇所を入れて空気の漏れがなければ大丈夫です。
5、パンクの原因を確認
タイヤの表面にピンやクギ等が刺さっていれば原因は分かりやすいですが、表面に何も見つからない場合はパンクした直後のタイヤの側面の文字、バルブの取付箇所とパンク修理の位置からタイヤの外側、内側を確認するとパンクの原因を探しやすいです。
パンク修理をした位置に鋭利なものが刺さっています。
パンクの原因が刺さったままチューブを元に戻すと、またパンクするのでしっかり確認します。
目視で確認できない場合はタイヤの内側を触って確認します。もし、ガラスが刺さっていた場合、けがをするので軍手をつけて確認します。
今回は異物が刺ささっていた事を確認できましたが、パンクの仕方により何も刺さっていない場合もあります。
6、チューブを元に戻す
チューブを戻す前にチューブの表面に付いた水分を拭き取ります。
チューブをタイヤ内に戻します。
バルブの位置近辺からタイヤをリムにはめ込んでいきます。
タイヤをはめ込んでいくと途中から簡単に入らなくなってくるので、タイヤのビード部分を手のひらで押してホイールに押し込みます。なかなか入らない場合は両手を使って押し込みます。
最後にバルブナット、バルブ関連を元に戻しパンク修理の完了です。
作業が終わったら、パウチ付きビニール袋に入れて次の修理の時に使えるようしておきます。
初めてパンク修理をする方には、難しい作業ですが根気よく修理しましょう。
一通りパンク修理の手順の説明となりますが、各作業毎に細かい注意点があるので別の機会で説明します。