車いすのタイヤには、グレーの通常のタイヤがあります。
一般的に使われている車いすのタイヤは、グレーとなっています。見る事が合くなりましたが昔は黒のタイヤを使用していたようです。
なぜ、車いすのタイヤがグレーになったかというと、屋内で黒のタイヤを使用しすると、タイヤの黒いスリップ痕が付いて汚れて目立ち掃除が面倒なためと言われています。
また、白系の塩化ビニル樹脂系のタイル・長尺シートの上に黒いタイヤを置いておくと、タイヤのゴムに含まれる可塑剤【タイヤに柔軟性や弾性を与えるために添加されている物質】と化学反応して床材を変色させ取り除けくなり、床材を交換しないといけない場合があります。
色付きタイヤは自転車も同様なのですが、同じ使用条件下では色付きのタイヤは黒のタイヤより耐摩耗性も悪く劣化しやすくなっています。車いすで長距離、負荷の掛かる使用をする事がなければ、その事について気にすることないでしょう。
車いすタイヤサイズ
さて、車いすのグレーのタイヤを取り扱っている国内のメーカーには、次のメーカーがあります。
パナレーサー株式会社
井上ゴム工業株式会社
株式会社シンコー
株式会社共和
株式会社共和が、CTSとミリオンのタイヤを取り扱っています。
また、車いすメーカーもタイヤを販売しています。
車いすのメーカーのタイヤは、
株式会社松永製作所
株式会社ミキ
株式会社カワムラサイクル
日進医療器株式会社
などがあります。
車いすタイヤの種類・仕様
また、タイヤの種類には次の種類があります。
これらの部品は、メーカーにより部品単体での販売、ホイール装着した状態での販売となっています。
車いすメーカからホイールに取り付けられた状態で販売されています。
1、エアタイヤ【クリンチャータイヤ】
通常の自転車と一緒で、空気を充填して使用するタイヤ+チューブのタイヤになります。
2、リペアムゲル【ノーパンクタイヤ】
チューブに特殊ゲルを注入し、固まらせてつくるノーパンクタイヤです。
適度な弾力がありエアータイヤのような乗り心地のタイヤです。
3,ソフトタイヤ【ノーパンクタイヤ】
タイヤとチューブの部分がポリウレタン製のパンクレスチューブとなっています。ポリウレタン製となっているので軽量でクッション性があります。
3,ハイブリットタイヤ/ハイポリマータイヤ【ノーパンクタイヤ】
空気を含んだポリウレタンを充填し、タイヤ・チューブ部分を一体形成したタイヤです。
ポリウレタン(PU)は別名ウレタンゴムとも呼ばれるプラスチック素材で、ゴムのように柔らかく抗張力(引張り強度)や耐摩耗性、弾性、耐油性に優れています。
5,ソリッドタイヤ【ノーパンクタイヤ】
ゴム製一体成型のタイヤです。
ハイポリマータイヤに似ていますが、硬いコムで成形されていているのでクッション性が無く非常に硬い乗り心地になります。
ソリッドタイヤ
ソリッドタイヤ断面
車いすタイヤサイズ
車いす全般に使用されているタイヤのサイズ(グレー色)
サイズ | タイヤ規格 | ETRTOサイズ | 該当JISサイズ | |
12㌅ | WO | 37-248 | 12×1-3/8 | |
WO | 57-203 | 12-1/2×2-1/4 | ||
14㌅ | HE | 40-254 | 14×1.50 | |
HE | 47-254 | 14×1.75 | ||
16㌅ | WO | 37-349 | 16×1-3/8 | |
HE | 40-305 | 16×1.50 | ||
HE | 47-305 | 16×1.75 | ||
18㌅ | WO | 37-400 | 18×1-3/8 | |
20㌅ | WO | 37-451 | 20×1-3/8 | |
22㌅ | WO | 37-501 | 22×1-3/8 | |
24㌅ | WO | 25-520 | 24×1.00 | |
WO | 37-540 | 24×1-3/8 |
タイヤサイズリスト作成日:2022年11月
上記表以外に新しいサイズがリリースされましたら追加変更していきます。