ホイールばらす為の工具は、基本ニップル回しが必要ですが、修理方法によりそれ以外の工具を使うと作業効率があがります。
必要工具
1,ニップル回し
2,スポーク切り
下記、工具2つ【3+4】を一緒に使うと便利な工具になります。
3,ニップルドライバー
4,電動ドライバー
ホイールをばらす為の工具
自転車のホイールを修理する際には、ホイールをばらす必要があります。リムが歪んだ・割れた場合、スポークが曲がった・折れた場合にホイールをばらす為の工具は必要になります。
1,ニップル回し
ホイールの修理には、必須の工具になります。
このニップル回しは多くのメーカーの製品があるので使いやすいのもを選ぶと良いでしょう。
アメリカのメーカー
パークツール製:スポークレンチ|SWシリーズ
日本のメーカー
ミノウラ製:ニップルレンチ|型番:NW-300
数本のスポークを交換する場合には良いですが、全部交換するのであればスポーク切りを使うのが良いでしょう。
2,スポーク切り
日本のメーカー
ホーザン製:スポーク切り|型番:C-216
複数のスポークを切断する時に便利です。
アルミ、鉄、ステンレスのスポーク #12~#15 を切断する事ができます。
ワイヤーカッターでもスポークを切断することはできますが、新品のワイヤーカッターを使うと歯が悪くなりワイヤーが切れにくくなるで切れ味の悪い古くなったものを使いましょう。
作業効率をアップさせる工具
3,ニップルドライバー
ニップルを外す場合、ニップル回しでニップルを緩めます。スポーク数本を外すのでであれば特に問題はないのですが、ホイールのリムだけ交換する場合は約20本から36本のスポークからニップルを緩めて外し、ホイールを組み上げるときにさらにニップルを締め付けると腕が疲れて痛くなるので、この工具があると非常に便利です。
フランスのメーカー
VAR製【ヴァ―ル製】:ニップルドライバー|型番:RP-26600
ニップルを緩めた後、このドライバーでニップルを回し取り外します。
2本所有していたのですが、1本がニップルの穴に入る細長い先が折れてしまい現在使用不可となり、もう1本は作業スペース内で行方不明。見つかれば詳しく説明します。
分解すると内部にスプリングが入ってて、細長い先が動く仕組みになっていてニップルにフットする構造になっています。
数本購入したいのですが国内の販売店で在庫しているお店がなくあきらめています。
非常に便利な工具ですが、1本4,000円前後する意外と高額な製品なので、次の製品を加工たものを使用するとよいでしょう・
日本のメーカー
グランジ製:ニップルスティック先のみ|型番:不明
通常は、次の様にホイールを手組する時にニップルをステックの先に挟み込んで、リムの穴からスポークに取り付ける工具です。
この先端のニップルを挟む周りの金属のカバーをはがして使います。
同様の感じにマイナスドライバーを削って自作して使っている方もいる様ですが、これであれば手間暇も掛からず便利な工具になります。
価格は、約1,200円前後の製品なので、ドライバーを加工するのを考えると安価で簡単に作れます。
この製品はグランジのニップルツールセットに短い方が入っています。
次は、いつも使用しているニップルツールセットです。
・ニップルを置くボックス
・収納ボックス
・ニップルスティック先ノミ【短い方:この工具をドライバーに使用】
・ニップルスティック先ノミ用のグリップ
※販売しているグランジのニップルツールセットには、ニップルとニップルスティックロング【長い方】は付属していません。
4,電動ドライバー
グランジ製の加工した、加工したニップルスティック先のみと電動ドライバーの組み合わせで作業効率が飛躍的にアップします。
自転車の実技試験を想定してホイールを全バラシしたら、10分強で作業完了がしました。腕も疲れず作業効率も上がるので非常にお勧めです。
注意点があり、締め付けてあるニップルを直接この工具で緩めるとニップルが回らずニップルに傷が付くので、一度、ニップ回しで緩めてから使いましょう。また、古くなったニップルは回らないことがあるのでその場合はニップル回しで外しましょう。
この電動ドライバーはも持ちやすさを考えたペン型の電動ドライバーになります。
日本のメーカー
マキタ製:充電式ペンインパクトドライバ|型番:TD022DSHX
バッテリー2本、充電器、アルミケース付きの製品です。
こちらは、最大トルクが、22Nm【ニュートンメーター】となり、パワーがある製品で回転も速いです。
この製品は、回転スピードをスイッチレバーへの力加減で調整するので力加減を覚えましょう。
上記にも明記しましたが、ニップルが緩んでいない状態でこの工具でニップルを回すと、ニップルが回らずニップルを削り傷つけますので注意してください。
また、マキタ製の新しい製品で、最大トルクが8Nm【ニュートンメーター】の製品があり、回転スピードの切り替えを高速・低速スイッチで行い、締め付け力切り替えで7段階のトルクを選べる工具もあります。
充電式ペンインパクトドライバ|型番:DF012DSHX になります。
この工具に触る機会があればインプレッションしてみますが、ニップルやリムへの傷ダメージを考えると力加減で回転スピードを調整できた方が安心です。
紹介した工具は一例で、作業効率が上がる工具は他にもたくさんあるので使いやすい工具を探してみると良いでしょう。